エビサワ・ヤスヒサ。作家。
2009年8月13日、プロ野球やモータースポーツなどを題材に、勝負の世界で生きる人間のドラマを描いた直木賞作家の海老沢泰久さんが、十二指腸がんのため死去。59歳。
1950年、茨城県生まれ。國學院大學卒業後、同大折口博士記念古代研究所に勤務の傍ら執筆した「乱」で74年に小説新潮新人賞を受賞。79年にはヤクルトの広岡達朗監督をモデルにプロ野球の弱小チームを再生する闘将を描いた「監督」で話題となった。その後も野球やモータースポーツを題材にした小説やノンフィクションを発表。88年にはノンフィクション「F1地上の夢」で新田次郎文学賞、94年にはF1のエンジン技術者を描いた作品が表題作の短編小説集「帰郷」で直木賞を受賞。「ゴルフが好き 岡本綾子の生き方」など趣味のゴルフに関する著作も多い。