オオウラ・ミズキ。本名、阪田なつめ。女優。
2009年11月14日、宝塚歌劇団の一時代を築いた元花組トップスターで名ダンサーとしても知られた女優の大浦みずきさんが、肺がんのため死去。53歳。
1956年、東京都生まれ。童謡「サッちゃん」などの作詞者で芥川賞作家の阪田寛夫の次女。74年に宝塚に入団し、「虞美人」で初舞台。88年宝塚大劇場「キス・ミー・ケイト」でトップとなり、91年「ヴェネチアの紋章」を最後に退団するまで花組男役トップを務めた。「宝塚のフレッド・アステア」と称されるほどのダンスの名手としてならし、ファンのみならず宝塚の下級生が隠れて練習をのぞくほどのカリスマ的人気を誇った。退団後はミュージカルを中心に活躍し、ミュージカル「ナイン」で2004年度の菊田一夫演劇賞受賞。08年末から体調を崩し入院。出演を予定していたミュージカルと舞台を降板し、治療と療養に専念していた。