サド・ユタカ。指揮者。
2010年5月12日、世界最高峰のオーケストラであるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、11年5月20~22日に開かれる定期公演で指揮者の佐渡裕を起用すると発表。日本人の出演は近年では小澤征爾以来。
1961年5月13日、京都府生まれ。高校、大学ではフルートを学んでいたが、京都市立芸術大学卒業後、87年タングルウッド音楽祭に参加。その後、故レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに師事し、89年、新進指揮者の登竜門として知られるブザンソン国際青年指揮者コンクールで優勝。95年には「第1回レナード・バーンスタイン・エルサレム国際指揮者コンクール」で優勝し、「レナード・バーンスタイン桂冠指揮者」の称号を授与された。各国で数多くの交響楽団を指揮し、2005年には兵庫県立芸術文化センターの芸術監督に就任。08年4月からはテレビ朝日の番組「題名のない音楽会」の5代目司会者を務めている。佐渡は小学校の卒業文集に「ベルリン・フィルの指揮者になる」という夢を書き、本当にその夢を実現することとなった。