ソウマ・ヨシエ。神戸大学特別顧問・元教授。
2011年6月16日、化学の発展に貢献した世界の女性研究者を顕彰する「女性化学賞」を、神戸大学特別顧問の相馬芳枝博士が受賞したと日本化学会が発表。表彰式は同年8月「国際純正・応用化学連合(IUPAC)」総会で行われる。
1942年1月8日、大阪府生まれ。神戸大学理学部を卒業後、通商産業省大阪工業技術試験所に入所。触媒化学の分野で活躍し、86年には塗料に使われるカルボン酸を合成する「新しい有機触媒の発見」で優れた女性科学者に贈られる「猿橋賞」を受賞。科学者を目指す女子中高生向けに「女子中高生のための関西科学塾」の開催や女性科学者フォーラム世話役などで、後進の女性研究者の育成にも尽力している。今回の賞は、キュリー夫人のノーベル化学賞受賞から100年目に当たる2011年を、国連が世界化学年(International Year of Chemistry ; IYC2011)と定めた一環として、IUPACが設け、世界16カ国23人の女性科学者を選考した。