カクハタ・ユウスケ。ノンフィクション作家、探検家。
2012年4月16日、第31回新田次郎文学賞(新田次郎記念会主催)は、ノンフィクション作家で探検家の角幡唯介の「雪男は向こうからやって来た」(集英社)に決まった。
1976年2月5日、北海道生まれ。早稲田大学政経学部在学中は探検部に所属。2001年ヨットでニューギニア島まで航海し、同島トリコラ北壁に初登。02年から03年にかけチベットのヤル・ツアンポー峡谷を単独で探検。03年から08年まで朝日新聞社記者を務め、退社後はネパール雪男捜索隊に参加。09年には再びヤル・ツアンポー峡谷の未踏査部を探検。10年、2度にわたる同峡谷の探検をまとめた「空白の五マイル―チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む」を発表。同作で第8回開高健ノンフィクション賞、第42回大宅壮一ノンフィクション賞、第1回梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞している。今回の受賞作となった「雪男は向こうからやって来た」は第7回開高健ノンフィクション賞で最終選考に残った作品に大幅な加筆修正をおこなったものだという。