イナモト・ジュンイチ。プロ・サッカー選手。日本代表MF(ボランチ)。
7月12日、Jリーグ「ガンバ大阪」の稲本潤一選手が、イングランド「プレミアリーグ」のアーセナルへの移籍を発表。日本人選手のプレミアリーグへの移籍は初。契約期間は4年で、移籍金は3億8000万円、年俸5000万円(いずれも推定)。
アーセナル(本拠地ロンドン、ハイベリースタジアム)は1886年創設。リーグ優勝11回、FA(イングランド協会)杯優勝7回と、サッカーの母国イングランドでも屈指の名門チーム。1996年以来、アーセン・ベンゲル監督(元名古屋グランパスエイト監督)が率いており、日本代表戦などを観戦したベンゲル監督直々の指名による移籍。アーセナルのボランチには、フランス代表のヴィエラをはじめ、世界のトップクラスのプレーヤーがそろっており、稲本選手が先発入りを勝ち取るかどうかは微妙。2002年W杯日本代表チームのキー・プレーヤーのひとりと目される「イナ」が、プレミアリーグのスピードとパワーにもまれて、どこまで成長するかが期待される。
なお、7月16日には、セレッソ大阪のFW、西澤明訓(あきのり)選手が、やはりプレミアリーグのボルトンへの移籍を発表した。
1979年9月18日生まれ、大阪府堺市出身。向陽台高校卒。6歳からサッカーをはじめ、中学進学時に「ガンバ大阪ジュニアユース」に入る。97年のナビスコ杯に高校生Jリーガーとして抜てきされ、開幕戦でも17歳6カ月の史上最年少Jリーガーとして出場。97年12月、プロ契約。99年の世界ユース選手権準優勝、2000年のシドニー五輪出場、01年のコンフェデレーションズ杯準優勝などに貢献。国際Aマッチ22試合に出場、1得点。Jリーグ通算117試合出場、16得点。181cm、75kg。