カメガイ・サトル。目黒寄生虫館創設者、医学博士。
7月24日、寄生虫研究の第一人者で目黒寄生虫館名誉館長の亀谷了さんが、多発性脳梗塞(のうこうそく)のため死去。93歳。
1909年、岐阜県出身。戦時中、満鉄病院の研究所に勤務し寄生虫を研究。帰国後、診療所を開業し寄生虫感染症の治療に携わる一方、53年、世界的にも珍しい寄生虫だけの博物館・目黒寄生虫館を私財を投じて開設。開館当初は気味悪がられて、人がなかなか寄りつかなかったが、今では年間7万人が足を運ぶ人気のスポットになった。著書に「寄生虫紳士録」「寄生虫館物語」などがある。