セシル・ド・ブリュノフ。Cecile de Brunhoff。絵本作家。
4月7日、「ぞうのババール」の原作者、セシル・ド・ブリュノフさんが死去。99歳。
1903年、フランス・パリ生まれ。パリ・エコール・ノルマル音楽院でピアノを学び、同校のピアノ教師となる。23年、画家のジャン・ド・ブリュノフと結婚し、ロラン、マシュー、ティエリーの3人の息子をもうける。次男マシューが腹痛を訴えたときに、その気をまぎらわせるために子象が主人公の童話を創作。息子たちからその話を聞いた父親のジャンが、物語に手を加えイラストを書いて私家版を作ったのが「ぞうのババール」の原形となった。31年に出版された「ぞうのババール」は人気シリーズとなり、6冊が出版されたが、37年にジャンは結核にかかり急逝。第2次大戦後、画家となった長男ロランが父の後を継ぎ、親子2代にわたってシリーズを書き続けている。