キシダ・リオ。本名、林寛美(はやし・ひろみ)。劇作家・演出家。
6月20日、劇作家・演出家の岸田理生さんが、大腸がんのため死去。57歳。
長野県生まれ。74年に寺山修司の主宰する演劇実験室・天井桟敷に参加。共同で戯曲「身毒丸」や映画「草迷宮」「ボクサー」の脚本を手掛けた。84年からは岸田事務所+楽天団を主宰し、同年の「糸地獄」で第29回岸田國士戯曲賞を受賞。88年には作・演出の「終の栖・仮の宿」で第23回紀伊國屋演劇賞・個人賞を受賞した。2001年に東京で開かれたアジア女性演劇会議で、実行副委員長を務めるなどアジアとの演劇交流にも力を尽くした。 その他、「ベッドタイムアイズ」「1999年の夏休み」などの映画脚本やテレビドラマ脚本を手がけるほか、ビデオ作品「実相寺昭雄のミステリーファイル」シリーズも監督した。