クニチカ・トモアキ。陸上選手。
12月7日、アテネ五輪の代表選考会を兼ねた第57回福岡国際マラソンで、国近友昭が2時間7分52秒で初優勝。
1973年、山口県生まれ。小学校時代は少年野球の選手。中学から陸上競技を始め、光高校ではインターハイ1500メートルで決勝進出。NTT中国(現・NTT西日本)時代にはトラックで活躍し、98年初マラソンの東京国際で、2時間11分28秒で日本人トップの6位。2000年、陸上部の存続が危ぶまれた所属先からエスビー食品へ移籍。01年に左足の外反母趾の手術を受け、03年は6年ぶりに1万メートルの自己ベストを更新するなど春先から好調だった。国近選手がアテネ五輪の代表に選ばれれば、エスビー食品の瀬古利彦監督にとっては就任15年目にして初の五輪選手誕生となる。アテネ五輪代表は今回の福岡国際と04年2月の東京国際、3月のびわ湖毎日マラソンの選考レースの上位選手と、03年8月の世界選手権で5位に入った油谷繁(中国電力)の中から3人が選ばれるため、福岡で3位に終わった日本記録保持者の高岡寿成(カネボウ)の雪辱も期待されている。