オオタキ・ヒデジ。俳優。
2月28日、第12回読売演劇大賞の贈賞式が開かれ、劇団民藝の大滝秀治が大賞と最優秀男優賞を受賞。
1925年、東京生まれ。48年東京民衆芸術劇場(第1次民藝)附属俳優養成所に1期生で入所。50年劇団民藝の創立に研究生として参加、52年「巌頭の女」で初舞台。55年「ここに泉あり」で映画デビュー。70年「審判」で紀伊国屋演劇賞個人賞。76年の映画「あにいもうと」「不毛地帯」でブルーリボン賞助演男優賞などを受賞するなど、舞台、映画、テレビで活躍。他の代表作に映画「影武者」「お葬式」、テレビ「うちのホンカン」「前略おふくろ様」「特捜最前線」、舞台「夏の盛りの蝉のように」「炎の人―ヴァン・ゴッホ小伝」など。2004年4月の主演舞台「巨匠」の老人役、同12月公演「浅草物語」の鈴木市之進役で市村正親をおさえて最優秀男優賞を獲得。大賞選考でも野田秀樹を上回った。大賞を男優が受賞するのは初めて。