カツムラ・ヒサシ。患者団体代表。
4月6日、中央社会保険医療協議会(中医協)の委員に、患者団体代表の勝村久司が内定。
1961年、大阪府生まれ。90年に生後9日で長女を陣痛促進剤による医療事故で亡くしたのをきっかけに、当時非公開だったカルテやレセプト(診療報酬明細書)の開示に取り組む。97年、患者の要望があればレセプトを開示することを実現。2001年には自身の医療裁判の体験記「ぼくの『星の王子さま』へ」を発表。大阪の府立高校で地学教師を務めるかたわら、「医療情報の公開・開示を求める市民の会」事務局長などを務めている。他の著書に「レセプトをみれば医療がわかる」「カルテ開示Q&A」など。中医協は厚生労働相の諮問機関で、治療や検査の診療報酬を決める協議会。健保組合や日本医師会の代表らと学識者など定員20人で構成されており、そこへ、初めて患者代表の委員として参加することになる。