セガワ・ショウジ。アマチュア棋士。
5月26日、日本将棋連盟はアマチュア将棋界の強豪、瀬川晶司がプロ入りを求めていたことについて、プロ棋士との試験対局を実施することを決定。
1970年生まれ、横浜市出身。現行の制度では、プロ棋士になるには棋士養成機関の「奨励会」に入り、26歳までに四段へ昇段しなければならない。瀬川は84年に奨励会員となり、三段まで昇段したが、年齢制限の壁を破れず、96年に退会。その後、アマ代表として出場したプロの公式棋戦「銀河戦」で、予選を3回突破。特に2004年はA級棋士の久保利明八段を破り、ベスト8に進出するなどの活躍を見せた。対プロ戦が通算17勝7敗とアマの中ではトップの成績を残している瀬川は、05年2月28日付で「年齢に関係なく、プロになれる道を作ってほしい」と、連盟に嘆願書を提出していた。瀬川が試験に合格すれば、名人位につながる順位戦には参加できないが、他の公式棋戦には出場できる「フリークラス」へ編入される。瀬川晶司がプロになれば、1944年の花村元司以来、約60年ぶりとなる。