オオウエ・エイジ。指揮者。
7月25日、1876年からの長い歴史を誇るドイツのバイロイト音楽祭で、大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督の大植英次が、東洋人で初めて指揮台に立った。
1957年、広島県生まれ。4歳でピアノをはじめ、15歳のときに桐朋学園に入学。小澤征爾を育てた斎藤秀雄に指揮法を師事した。78年、桐朋学園大学在学中に小澤に招かれて渡米。その後、レナード・バーンスタインにも師事。95年から2002年までミネソタ管弦楽団の音楽監督、98年からハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を務めている。2003年に朝比奈隆の後任として大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督に就任。ドイツ北部のハノーバーを中心に活動した実力が認められ、ワーグナーの孫のヴォルフガング総監督から依頼され、今回の指揮台に立つことになった。主な音楽作品に1996年のストラビンスキー「火の鳥」と「エキゾチック・ダンス・フロム・オペラ」があり、アメリカ国内で合計2万5000枚の売り上げを記録。さらに「火の鳥」はグラミー賞にノミネートされた。また、97年の「展覧会の絵」もグラミー賞にノミネートされ、2年連続の快挙を遂げている。