オガタ・アキラ。映画監督。
9月6日、カナダで開催されたモントリオール世界映画祭で、緒方明監督の映画「いつか読書する日」が審査員特別賞を受賞。
1959年、佐賀県生まれ。高校3年生の時に初めて8ミリ映画を撮る。福岡大学に進学したが、映画サークルを通じて石井聡互監督に出会い、大学生活わずか半年にして上京。石井監督の助監督を務め、80年「狂い咲きサンダーロード」、81年「シャッフル」などの製作に携わった。一方で、監督として自主製作映画を手がけ、80年「東京白菜関K者」は翌81年の“ぴあフィルムフェスティバル”に入選。86年、フリーディレクターとして新ジャンルへ進出。テレビCMや音楽プロモーションビデオなどを演出し、90年代はテレビドキュメンタリーを多く手がけた。2000年に映画「独立少年合唱団」で監督として劇場映画デビュー。同作品はベルリン国際映画祭コンペ部門に出品され、日本人で初めて、新人監督賞に相当するアルフレートバウアー賞を受賞。さらに毎日映画コンクール、横浜映画祭、日本映画協会などの新人監督賞を受賞した。映画製作のかたわら、02年より後進の教育にも尽力。日本映画学校、関東学院大学などで講師を務めている。