グレゴリー・コルベール。Gregory Colbert。写真家。
2007年3月11日、野生動物と人間の写真で有名な、グレゴリー・コルベールの移動美術館が、東京のお台場で開催された。
1960年、カナダ、トロント生まれ。パリでドキュメンタリー映画制作を手がけ、その後、芸術写真の道へ。2002年、イタリアのベネチアの造船所跡で「ashes and snow」展を初めて開催。15年にわたってインド、エジプト、エチオピアなど世界各国をめぐり、野生動物と人間の交流をテーマに、数多くの写真や映像を撮影。チーターに寄り添う少年、ひざまずくゾウを前に読書する少年など、独自の視点が注目を浴びる。撮影された映像や、阿波の手すき和紙に焼き付けされた写真は、その展示用に2005年に設計・組み立てられた「ノマディック美術館」と共に世界を旅している。美術館の設計は、日本の建築家、坂茂(ばんしげる)。05年のニューヨーク、サンタモニカを経て、07年は東京、お台場で開催(~6月24日)。