クマサカ・イヅル 映画監督。映像ディレクター。
2008年2月16日、熊坂出監督の「パーク アンド ラブホテル」が、第58回ベルリン国際映画祭で最優秀新人作品賞に相当する「最優秀初長編映画賞」を受賞。06年創設の新しい賞だが、日本人作品の受賞は初めて。
1975年、埼玉県生まれ。周防正行、黒沢清、青山真治などの映画監督を輩出した立教大学の英米文学科卒。グラフィックデザイナーとして、ポケットモンスター関連のコンテンツやゲームなどにかかわった後、2002年から製作会社で、プロモーションビデオやテレビ番組などの映像制作に従事。05年、自主製作短編映画「珈琲とミルク」で「ぴあフィルムフェスティバル」の審査員特別賞、企画賞、クリエイティブ賞を受賞、頭角を現した。今回の受賞作は、「わたしは泣いています」をヒットさせ、近年では映画などで活躍する歌手りりィを主役に、ラブホテルの屋上公園に集まる孤独な女たちの交流を描く。公開は08年4月26日から。