カトウ・クニオ。アニメーション作家。
2008年6月14日まで行われたフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で、加藤久仁生監督の「つみきのいえ」が、短編部門の大賞にあたるクリスタル賞とジュニア審査員賞をダブル受賞。
1977年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科在学中からアニメーションの自主制作を始め、2001年の卒業後は映像企画制作会社(株)ロボットに入社。ディレクターとして、テレビ番組やCMなど、様々な分野でアニメーションを制作している。01年、大学在学中に製作した「The Apple Incident」が、ラピュタアニメーションフェスティバルでユーリ・ノルシュテイン大賞の最優秀賞を受賞。03年には、「或る旅人の日記」で再び同賞を受賞したほか、飛騨国際メルヘンアニメ映画祭でも最優秀作品賞などを受賞した。「つみきのいえ」は、積み木のような家に一人で暮らす老人の、家族との思い出を描いた12分4秒の作品で、今回のクリスタル賞受賞は、日本の監督作品としては、2003年の山村浩二監督の「頭山」以来2度目。