シオミ・ミキコ。分子生物学者。
2009年4月20日、「女性科学者に明るい未来をの会」が、自然科学分野の女性研究者を対象とする猿橋賞の第29回受賞者に、慶應義塾大学総合医科学研究センターの塩見美喜子准教授を選んだと発表。
1962年、愛知県生まれ。岐阜大学農学部卒業。京都大学大学院農学研究科を修了した後、夫の塩見春彦慶応義塾大学教授(現在)のアメリカ留学に伴って渡米。以降、夫婦で細胞の中にあるRNA(リボ核酸)の共同研究を続ける。ペンシルベニア大学研究員、徳島大学助教授などを経て、08年から慶應義塾大学医学部准教授。今回の受賞テーマは「RNAサイレンシング作用機序の研究」。小分子のRNAが特定の遺伝子の働きを制御するRNAサイレンシングという現象について、分子レベルでそのメカニズムを解明することに貢献したとして、高く評価された。