コバヤシ・シゲル。元プロ野球投手。
2010年1月17日、「空白の1日」騒動で巨人から阪神に移籍し、両チームでエースとして活躍した小林繁さんが、心不全のため死去。57歳。
1952年11月14日、鳥取県生まれ。県立由良育英高校（現、県立鳥取中央育英高校）卒業後、社会人野球を経て72年にドラフト6位で巨人に入団。76年から2年連続で18勝をあげ、長嶋茂雄監督のリーグ2連覇に貢献。77年には沢村賞を獲得した。しかし79年、巨人と江川卓（現、野球解説者）の入団契約にかかわる騒動「空白の1日」を収拾するため、当時の金子鋭コミッショナーが示した「強い要望」により、いったん阪神と契約した江川とのトレードを通告され、阪神に移籍。同年、対巨人戦8連勝を含む22勝をあげ、最多勝と2度目の沢村賞を獲得。帽子が飛ぶほどの豪快なサイドスローで人気を博し、名門2球団でエースとなった。83年、肩の故障により31歳で引退。投手コーチとして、01年の近鉄のリーグ優勝に貢献。09年に北海道日本ハムの2軍投手コーチとなり、10年からは1軍の投手コーチに就任する予定だった。プロ野球通算139勝95敗17セーブ、1273奪三振、防御率3.18。ベストナイン2回。