サトミ・カナ。プロ棋士。
2010年2月10日、将棋の第36期女流名人位戦五番勝負で、挑戦者で島根県立大社高校3年の里見香奈倉敷藤花が清水市代女流名人を3連勝で破り、自身初の女流二冠に輝いた。17歳11カ月での二冠保持は元女流棋士の林葉直子に次ぐ史上2番目の若さ。
1992年3月2日、島根県生まれ。幼稚園のころ、アマ有段者の父親が兄に教えるのを眺めていて将棋を覚え、小学5年でアマ女王戦に優勝。翌年、森けい二の門下で女流棋士の養成機関「女流育成会」に入会。2004年10月、女流棋士史上4番目の年少記録となる12歳6カ月でプロに転向した。その攻めの鋭さから「出雲のイナズマ」との異名で呼ばれている。08年11月、第16期倉敷藤花戦では16歳8カ月という史上3番目の若さで初タイトルを獲得し注目を集めてきた。09年11月には中村真梨花女流二段を破りタイトル初防衛。高校在学中に自身が目標としていた、女流5大タイトルのうち最も歴史がある女流名人を手にした里見は、卒業後も地元の出雲市に残り、プロの技量を磨くという。