サトミ・カナ。女流プロ棋士。
2012年1月7日、将棋の里見香奈女流3冠が、関西将棋会館で行われたプロ棋士養成機関「奨励会」の昇段にかかわる対局で白星を挙げ、奨励会初段に昇段。日本将棋連盟には「棋士」(四段以上)と「女流棋士」の2つのプロ制度があり、男女同条件の現行制度下で、女流棋士が奨励会初段になるのは初めて。
1992年3月2日、島根県生まれ。幼稚園のころに将棋を覚え、小学5年でアマ女王戦に優勝。翌年、森けい二の門下で女流棋士の養成機関「女流育成会」に入会。毎週末、夜行バスで東京まで将棋を学びに通い、2004年10月、12歳6カ月でプロに転向。08年11月、第16期倉敷藤花戦で初タイトル。10年には女流名人、女流王将を加え3冠を達成。11年5月に奨励会1級の編入を決め、女流棋戦と並行して奨励会の対局も行い、初の棋士を目指してきた。