コバヤシ・コウイチ。囲碁棋士。
2012年9月10日、小林光一九段が60歳の誕生日を迎え、日本棋院の規定により名誉棋聖・名誉名人・名誉碁聖を名乗ることになった。
1952年9月10日、北海道生まれ。65年、木谷實九段に入門し、67年に15歳で入段。72年に新鋭トーナメント優勝で初タイトル。77年、第2期天元戦で公式戦初優勝。84年の第22期十段戦で初の十段位に就くと、翌85年には第10期名人戦で初の名人位を獲得した。86年には第10期棋聖戦で勝利し、天元・十段・名人・棋聖の四冠を達成。同年、第33期NHK杯も初制覇。その後、棋聖戦を8連覇、名人戦を7連覇、碁聖戦を6連覇するなど、獲得タイトル数は歴代3位の59。囲碁の名誉称号は、(1)連続10期以上タイトルを獲得した現役棋士、または、(2)連続5期もしくは通算10期タイトルを獲得した棋士が60歳に達するか引退後、名乗ることができるもの。小林九段は、90年の第14期棋聖戦で5連覇を達成し、名誉棋聖の資格を獲得。92年の第17期碁聖戦、同年第17期名人戦でそれぞれ5連覇を達成し、名誉碁聖、名誉名人の資格を手にしていた。七大タイトルのうち三つで名誉号を名乗るのは初の偉業となる。