ミナガワ・ヒロコ。作家。
2012年10月22日、日本のミステリー文学の発展に寄与した作家や評論家に贈られる第16回日本ミステリー文学大賞(光文文化財団主催)を作家の皆川博子が受賞。
1929年12月8日、当時の朝鮮の京城(現在のソウルのあたり)生まれ。専業主婦を経て、72年に歴史ものの児童小説「海と十字架」で単行本デビュー。翌73年「アルカディアの夏」で「小説現代」新人賞を受賞して本格デビュー。以後「ライダーは闇に消えた」「水底の祭り」などを次々と発表。85年「壁―旅芝居殺人事件」で日本推理作家協会賞(長篇部門)を、86年には「恋紅」で女性の時代小説では初の直木賞を受賞。98年には「死の泉」で吉川英治文学賞を受賞するなど、ミステリー、幻想小説、時代小説と幅広く活躍。2012年には18世紀のロンドンを舞台にした「開かせていただき光栄です」で第12回本格ミステリ大賞を受賞している。他の作品に「散りしきる花」「薔薇忌」「二人阿国」「総統の子ら」「伯林蝋人形館」「少女外道」など。