キタハラ・アイコ。本名は高野美枝(たかの・よしえ)。作家。
2013年3月12日、「慶次郎縁側日記」シリーズや「深川澪通り」シリーズなどの時代小説で知られる直木賞作家の北原亞以子さんが、心筋梗塞のため死去。75歳。
1938年1月20日、東京生まれ。高校卒業後、写真スタジオ勤務などを経て広告制作会社でコピーライターとなった。69年、子どもの視点で教育熱心な母親を風刺した「ママは知らなかったのよ」で第1回新潮新人賞を受賞。その後、時代小説へ活動の場を移し、89年に「深川澪通り木戸番小屋」で泉鏡花文学賞。93年には連作短編集「恋忘れ草」で第109回直木賞を受けた。「慶次郎縁側日記」シリーズも人気を集めNHKでドラマ化された。他の作品に戦死した父を追想した「父の戦地」、吉川英治文学賞を受賞した「夜の明けるまで」、女流文学賞を受賞した「江戸風狂伝」などがある。