ジェニファー・カプリアティ。Jennifer Capriati。女子プロテニス選手。1月27日、全豪オープン女子シングルス決勝で、第12シードのカプリアティ(アメリカ)が、6-4、6-3で、第1シードのマルチナ・ヒンギス(スイス)を破り、優勝。カプリアティにとっては、初の4大大会制覇。
カプリアティは現在24歳。14歳で史上最年少の全仏オープン4強入りを果たすなど、「天才少女」として、90年代前半のテニス界に旋風を巻き起こした。しかし、92年バルセロナ五輪で金メダルを獲得した後、万引事件やマリファナ不法所持で逮捕され、しばらくテニスから離れざるをえなくなった。カプリアティの挫折は、若年スポーツ選手にときに起こりがちな「燃え尽き症候群」の好例として引き合いに出されてきた。準々決勝でモニカ・セレシュ、準決勝でリンゼイ・ダベンポート、決勝でヒンギスと、元チャンピオンを次々に破っての今回の全豪制覇は、カプリアティ本人にとっても、復活の夢がかなった大きな勝利といえよう。
76年、ニューヨーク生まれ。クリス・エバートの父親から英才教育を受け、12歳で全米、全仏のジュニア王座に。13歳でプロ選手となり、90年14歳で全仏、91年ウィンブルドンと全米で4強入り。92年バルセロナ五輪女子シングルスで金メダル。非行事件でほぼ3年間のブランクを経て、96年からテニスツアーに復帰。全豪優勝で世界ランク7位となり、7年ぶりの「トップ10」入り。