スギウラ・タダシ。野球評論家。元プロ野球南海ホークス(現ダイエー)の投手、監督。
11月11日、野球評論家で、元南海ホークスの投手、監督として活躍した杉浦忠さんが、急性心筋梗塞のため、札幌市のホテルで死去。66歳。
1935年、愛知県豊田市出身。立教大学時代は、エースとして長嶋茂雄(前巨人監督)らと東京六大学野球で、立大の黄金時代を築いた。58年に南海に入団。27勝12敗で、新人王を獲得。59年には、38勝4敗、防御率1.40の驚異的な成績を上げ、リーグ優勝の立役者となり最高殊勲選手に。この年、巨人との日本シリーズで、開幕戦から4連投4連勝の離れ業で、南海を初の日本一に。鶴岡一人監督らとの優勝パレードは、「涙の御堂筋パレード」として語り草に。下手から投げ込むホップするストレートと大きなカーブを武器に、70年に引退するまで、通算187勝106敗、防御率2.39。現役引退後は近鉄コーチなどを経て、86年から南海の最後の監督となり、89年に「福岡ダイエーホークス」に変わってからも、初代監督を務めた。95年、野球殿堂入り。2001年から開幕したプロ野球OBによる「マスターズリーグ」大阪ロマンズのコーチでもあった。