ササザワ・サホ。本名、笹沢勝。作家。
10月21日、「木枯し紋次郎」シリーズなどで知られる作家の笹沢左保さんが、肝細胞がんのため死去。71歳。
1930年、横浜市生まれ。父は詩人の笹沢美明。高校卒業後、郵政省簡易保険局に勤務。60年、交通事故で入院中に書いた小説「招かれざる客」で江戸川乱歩賞次席、翌年の「人喰い」で日本探偵作家クラブ賞(現日本推理作家協会賞)を受賞。73年「木枯し紋次郎シリーズ」を執筆開始。中村敦夫主演のテレビシリーズは一世を風靡した。その後も長編ミステリーや時代小説を多数執筆し、著書は377冊に上る。その多作ぶりから、寝不足の際は眠らないように立って書くという伝説が生まれた。88年、映画祭で招かれた佐賀県富士町に移住。92年、がんの告知を受け、闘病生活を送っていた。近年は自宅で横になった状態で執筆を続けていたという。