フカサク・キンジ。映画監督。
1月12日、映画「仁義なき戦い」シリーズなどで知られる深作欣二監督が、前立腺がんのため死去。72歳。
1930年、茨城県生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。53年に東映入社。61年「風来坊探偵 赤い谷の惨劇」で監督デビュー。73年「仁義なき戦い」シリーズを手がけ、「アクションの深作」「バイオレンスの巨匠」という定評を得、クエンティン・タランティーノ、ジョン・ウーなど海外の映画監督にも大きな影響を与えた。その一方、「蒲田行進曲」「上海バンスキング」「火宅の人」など、ジャンルにとらわれずに話題作を世に送り出した。2002年9月、「バトル・ロワイアル」の続編の制作発表の際、自身ががんであることを公表。担当医のドクターストップを振り切り、61作目となる「バトル・ロワイアル2」の現場に臨んだが、撮影開始直後に病状が悪化し入院していた。