キャサリン・ヘップバーン。Katharine Houghton Hepburn。女優。
6月29日、アカデミー賞で史上最多の4度の主演女優賞に輝いたキャサリン・ヘップバーンさんが、老衰のため死去。96歳。
1907年、アメリカ・コネティカット州生まれ。父親が医師、母親が女性問題運動家という進歩的で自由な家庭で育ち、少女時代から演劇を志す。ブロードウェーなどの舞台で活躍し、32年映画デビュー。翌年の「勝利の朝」で初のアカデミー主演女優賞を獲得。スペンサー・トレイシーの遺作となった「招かれざる客」(67年)、「冬のライオン」(68年)、ヘンリー・フォンダの遺作となった「黄昏」(81年)と史上最多の4度の同賞受賞に輝いた。その他の代表作に「アフリカの女王」(51年)、「旅情」(55年)など。宗教上の理由から前妻と離婚しようとしなかったスペンサー・トレイシーとのパートナー生活やメディアにこびない個性的な生き方は「自立する女性の象徴」ともいわれた。