スズキ・カズオ。法歯学者。
8月28日、鈴木和男さんが、肺炎のため死去。76歳。
1927年、埼玉県生まれ。51年東京歯科医学専門学校(現・東京歯科大学)卒業。東京大学法医学教室の上野正吉教授のもとで、遺体の歯の特徴や治療痕などから身元確認を行う方法の基礎を固める。ロス疑惑(1984)、連続幼女誘拐殺人事件(1988~89)など、数多くの事件・事故捜査に協力。85年の日航ジャンボ機墜落事故では200体以上の遺体を調査した。81年、ワード・スミス国際賞を受賞。95年には海外事故調査への貢献から、医・歯学界から初めて外務省参与に任命された。著書に「法歯学の出番です」「死体に歯あり」「遺体鑑定―歯が語りかけてくる」などがある。