サギサワ・メグム。本名、松尾めぐみ。作家。
4月11日、文学界新人賞を当時最年少の18歳で受賞した作家の鷺沢萠さんが、自殺。35歳。
1968年、東京都生まれ。87年、上智大学外国語学部在学中に「川べりの道」で、文学界新人賞を当時最年少の18歳で受賞しデビュー。女子大生作家として話題を呼んだ。89年の「少年たちの終わらない夜」はベストセラーとなり、「帰れぬ人びと」が芥川賞候補になった。以後、「葉桜の日」「ほんとうの夏」「君はこの国を好きか」が芥川賞候補に挙がった。92年の「駆ける少年」で泉鏡花文学賞を受賞。この作品の執筆中に父方の祖母が韓国人であることを知り、93年には、韓国の延世大学校付属語学研究院に留学し、韓国語を学んだ。「ほんとうの夏」、「帰れぬ人びと」などは韓国語にも翻訳されている。2004年3月に刊行されたばかりの「ウェルカム・ホーム!」は「完璧に満足できた初めての本」と喜んでいたといい、自身のプロデュースにより舞台化し、6月に上演する予定だった。