オカザキ・キョウコ。漫画家。
4月20日、岡崎京子の「ヘルタースケルター」が、2003年に発売されたマンガ単行本を対象に選考される第8回手塚治虫文化賞の「マンガ大賞」を受賞した。
1963年、東京都生まれ。跡見学園短期大学在学中にマンガ家としてデビュー。当初は成年誌等、いわゆる自販機本を活動の中心としていたが、次第に活躍の場を広げ、89年の「Pink」で一躍注目を集めるようになり、以後「東京ガールズブラボー」、「リバーズ・エッジ」などで絶大な人気を得る。受賞作の「ヘルタースケルター」の雑誌掲載は95~96年だが、連載終了直後に交通事故で重傷を負い、療養中のため単行本化が遅れ、2003年に出版された。同作品は03年度の文化庁メディア文化芸術祭マンガ部門の優秀賞も受賞。岡崎作品は雑誌の別冊特集号が出されるなど、再評価されている。今回の手塚治虫文化賞では、もりもと崇の「難波鉦異本(なにわどらいほん)」が新生賞に、秋月りすの「OL進化論」など一連の作品が短編賞に、みなもと太郎の「風雲児たち」が特別賞に選ばれた。