コタニ・モトコ。数学者。
4月25日、自然科学の分野で優れた研究業績をあげた女性科学者に贈られる猿橋賞を、東北大学大学院理学研究科の小谷元子教授が受賞。
1960年、兵庫県生まれ。1983年東京大学理学部数学科卒業後、東邦大学助教授、東北大学大学院理学研究科助教授を経て、2004年から現職。受賞対象となった研究テーマは、「離散幾何解析学による結晶格子の研究」。「ランダムウォーク」と呼ばれる不規則な動きをする現象も、一定の規則性を持っていることを幾何学と確率論を組み合わせて解明した。猿橋賞の数学分野の受賞者は3人目。著書に「21世紀の数学 幾何学の未踏峰」(共著)、訳書に「ポストモダン解析学」がある。