シュクザワ・ヒロアキ。ラグビー元日本代表監督。
6月17日、ラグビー元日本代表で、選手としても監督としても活躍した宿沢広朗さんが心筋梗塞(こうそく)のため死去。55歳。
1950年、東京都生まれ。埼玉県立熊谷高校から早稲田大学に進学。1年生からスクラムハーフ(SH)としてレギュラーで活躍、70、71年度日本選手権の連覇に貢献し、4年時には主将を務めた。70年から75年まで日本代表にも選ばれている。卒業後、ラグビー部のない住友銀行(現・三井住友銀行)に入行、為替ディーラーとして働きながら、89年、ラグビー日本代表監督に就任した。監督としての最初の試合で強豪国スコットランドを破り、話題となった。91年のラグビー・ワールドカップ(W杯)ではジンバブエから勝利を挙げた。これは現在でもW杯における唯一の勝利である。2001年から03年まで日本ラグビー協会強化委員長を務める一方、00年に住友銀行で最年少の執行役員に就任、06年4月からは三井住友銀行取締役専務執行役員に昇格。ラグビー界でも実業界でも今後を期待されながらの急逝だった。