オダギリ・ミキ。本名、四方美喜(よも・みき)。女優。
11月28日、黒澤明監督の映画「生きる」などに出演した女優の小田切みきさんが心不全のため死去。76歳。
1930年東京生まれ。幼少時から日本舞踊を学び、新協劇団で子役として活躍。38年山本薩夫監督の「田園交響楽」で映画デビュー。俳優座の研究生だった52年、黒澤明監督の映画「生きる」に起用され、志村喬の相手役を務めた。このときの役名「小田切とよ」にちなんで、芸名を「小田切みき」と改名。以後、「ひめゆりの塔」や「十代の性典」、「潮騒」などの映画や、テレビドラマで活躍した。日本舞踊尾上流の名取でもある。
また、俳優の安井昌二と結婚して、2人の子どもをもうけた。長女の四方正美、二女の晴美はともに子役として活躍し、60年代のテレビドラマ「パパの育児手帳」や「チャコちゃん」シリーズでは、一家での共演を果たしている。