ゴードン・ブラウン。Gordon Brown。イギリス新首相。
2007年6月24日、イギリスの与党、労働党は、マンチェスターで臨時党大会を開き、ゴードン・ブラウン財務相を新党首に正式決定した。
1951年、スコットランドのグラスゴー生まれ。父はスコットランド教会(長老派)の聖職者。飛び級を重ね、14歳で地元の公立高校、16歳でエディンバラ大学に入学。大学では歴史学を学んだ。卒業後、大学講師、テレビ局勤務のかたわら博士号を取得。83年に労働党の下院議員となり、94年のスミス同党党首の急死に伴う党首選では、後継候補として有力視されたが、トニー・ブレアに党首の座を譲った。ブレア政権では10年間財務相を務め、イギリス経済の安定成長にその手腕を発揮してきた。
ブレア首相の後継を選出する党首選では、立候補締め切りである5月17日までに、立候補に必要な推薦人を集めることができたのはブラウンのみで、無投票で当選が決定した。ブラウンは与党である労働党党首就任により、6月27日に、自動的に首相に就任した。