ナルセ・エイサン。本名、成瀬榮三。書家。
2007年7月16日、日本を代表する書家の成瀬映山さんが肺炎のため死去。87歳。
1920年、東京生まれ。50年に書家の青山杉雨に師事。中国書聖たちの書を研究し、題材には唐の詩人・杜甫の漢詩や、清時代を代表する文人・鄭板橋(テイ・ハンキョウ)の作品を好んで選んだ。行書、草書の作品において、追随を許さぬ独自の世界を確立した。主に日展で活躍し、64年第16回毎日書道展大賞、第7回日展特選、87年第19回日展内閣総理大臣賞、92年第48回恩賜賞・日本芸術院賞受賞。2001年には文化功労者に選ばれた。