ナイトウ・ジュシチロウ。医師。
2007年12月12日、「育児の神様」と呼ばれ、日本小児科医会初代会長を務めた内藤寿七郎さんが、腎不全のため死去。101歳。
1906年、東京生まれ。父は熊本出身の軍医で、旧制第五高等学校(現・熊本大学)卒業までほとんどの時期を熊本で過ごした。東京帝国大学医学部小児科卒業後、日本赤十字中央病院小児科部長、愛育病院長などを歴任。育児に関する著作も28冊を数え、「育児の神様」と呼ばれた。これらを1冊にまとめた助言集「育児の原理」は、89年にベストセラーとなった。「育児の原理」は、アメリカや中国でも出版されて国際的な評価を受け、92年には、国際的な社会貢献を行った人に贈られる「シュバイツァー博愛賞」を日本人として初めて受賞した。