コバヤシ・アキコ。化学者。
2008年11月10日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)と化粧品会社のロレアルが、世界の女性科学者の地位向上を目指し、科学の発展に多大な貢献を果たした女性科学者をたたえて贈る2009年度の「ロレアル・ユネスコ女性科学賞」を、小林昭子日本大学教授が受賞。
1943年、東京都生まれ。東京大学理学部助手、東大大学院理学系研究科助教授を経て、99年に東大大学院理学系研究科初の女性教授に就任。東大退官後は2006年4月より、日大文理学部化学科教授を務めている。小林教授は1種類の分子が集合して金属のように電気を通す結晶になる機能性分子を世界で初めて開発。この機能性分子は、発光ダイオードや太陽電池パネルなどに広く応用されている。女性科学賞は1998年に創設され、日本人としては、日本の分子生物学の草分け的存在の岡崎恒子名古屋大学名誉教授(2000年)、アモルファス研究の第一人者で女性として初めて日本物理学会会長を務めた米沢富美子慶応義塾大学名誉教授(05年)に続いて3人目の受賞となる。