ササキ・ジョウ。作家。
2010年1月14日、第142回(2010年上半期)直木三十五賞の選考委員会が開かれ、佐々木譲の「廃墟に乞う」が受賞作に選ばれた。
1950年3月16日、北海道生まれ。札幌月寒高校卒。79年、自動車メーカー勤務のかたわら執筆した「鉄騎兵、跳んだ」で第55回オール讀物新人賞を受賞。84年から執筆活動に専念し、歴史小説、冒険小説、経済小説など幅広いジャンルの作品を発表。88年の「ベルリン飛行指令」から、89年の「エトロフ発緊急電」(日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞受賞)、94年の「ストックホルムの密使」(日本冒険小説協会大賞受賞)と続く3作は「第二次大戦三部作」として知られる。98年に仕事場を故郷の北海道に移した後は、相次いで警察小説を発表。受賞作の「廃墟に乞う」も、北海道警察を休職中の警察官が主人公の短編集。他の作品に「武揚伝」(02年、新田次郎文学賞受賞)など。09年には「笑う警官」が映画化された。02年から東京農業大学客員教授。