ヨシオカ・オサム。作詞家。
2010年5月17日、「さざんかの宿」「天城越え」など、数々のヒット曲を生んだ作詞家の吉岡治さんが、急性心筋梗塞のため死去。76歳。
1934年2月19日生まれ。山口県出身。サトウハチローに師事し、童謡を書く。その後、三木鶏郎に誘われ、「冗談工房」文芸部で放送作家として活躍。63年、野坂昭如作詞の「おもちゃのチャチャチャ」の補作で日本レコード大賞童謡賞を受賞。65年、「悦楽のブルース」で歌謡曲の作詞家に転身した。以後、「真赤な太陽」(67年)、「真夜中のギター」(69年)、「大阪しぐれ」(80年)、「さざんかの宿」(82年)、「細雪」(83年)、「命くれない」(86年)、「天城越え」(同年)などの作品を発表。89年には「好色一代女」で日本レコード大賞作詞賞を受賞した。多くの演歌歌手らに詞を提供する一方、童謡「あわてんぼうのサンタクロース」やアニメ「キャプテン翼」の主題歌などの作詞も手がけている。