ジョージ・ハリスン。George Harrison。ロック・ギタリスト、シンガーソングライター。
11月29日、元ビートルズ(Beatles)のギタリスト、ジョージ・ハリスンさんが、がんのため、ロサンゼルスの友人宅で死去。58歳。
1943年、イギリス・リバプール生まれ。15歳で、ジョン・レノン、ポール・マッカートニーらのビートルズの前身のバンド「クォーリーメン」にリード・ギタリストとして参加。その後、ドラムスのリンゴ・スターが加入して、62年にビートルズとして「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビュー。ビートルズは瞬く間に全世界の人気を集める伝説的なロック・バンドとなる。
ビートルズの曲は、レノン、マッカートニーのコンビによるものとよく勘違いされるが、「サムシング」「ヒア・カムズ・ザ・サン」などの美しくやさしいメロディはジョージ・ハリスンの曲。また、初期の名アルバム「ラバー・ソウル」「リボルバー」「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」などのインド音楽的なサウンドや、ビートルズのメンバーのインド哲学や東洋への傾倒も、ジョージ・ハリスンの影響によるもの。
70年のビートルズ解散後は、シンガーソングライターとして活躍。71年には、ニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデンで「バングラデシュ難民救済のコンサート」を行い、音楽を通じて社会的にも大きなインパクトを与えた。ソロ活動後のヒット曲に、「オール・シングス・マスト・パス」「マイ・スィート・ロード」「ギブ・ミー・ラブ」「セット・オン・ユー」など。91年には、親友のギタリスト、エリック・クラプトンと共に25年ぶりに日本公演を行った。闘病中に制作が進められた、遺作CD「ポートレート・オブ・ア・レジェンド」が近日中に発売される見込み。