サハラ・マコト。考古学者。
7月10日、国立歴史民俗博物館の前館長の佐原真さんが、すい臓がんのため、死去した。70歳。
1932年、大阪府生まれ。大阪外国語大学ドイツ語学科を卒業後、京都大学大学院で考古学を専攻。60年代から、弥生時代を中心に次々と論文を発表、銅鐸(どうたく)研究を飛躍的に発展させた。また日本人の祖先を巡る「騎馬民族説」では否定の立場から、提唱者と激論を交わしたことでも有名。平易な文章による「わかりやすい考古学」を提唱し、2000年に起きた旧石器遺跡発掘ねつ造問題では学界の信頼回復に尽くした。