ミタライ・フジオ。経営者。
1月2日、同日発売のアメリカ経済誌ビジネスウィークが「ベスト経営者25人」にキヤノンの御手洗冨士夫、トヨタ自動車の張富士夫、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の久多良木健の3社長を選出。御手洗冨士夫社長は2年連続で選出された。
1935年生まれ。61年中央大学法学部卒業後、キヤノンカメラ(現キヤノン)入社。キヤノンの創業者、御手洗毅はおじにあたる。66年から89年までの23年間アメリカ勤務。いとこの御手洗肇社長の急死を受け、95年9月社長に就任。連結経営の導入、不採算事業の廃止、生産現場をベルトコンベヤー方式から、1人の従業員が多工程をこなすセル方式に転換するなどの改革を実施。毎年経常利益1000億円超を生み出す高収益企業にした。終身雇用を堅持する姿勢を明確に打ち出し、公正、公平な実力主義を徹底することを標榜。膨大な数の特許を武器に付加価値の高い製品作りを目指す。共著に「大逆転 新しい日本モデルの挑戦」がある。