セルジオ・デメロ。Sergio Vieira de Mello。イラク問題担当国連事務総長特別代表。
5月27日、国連のアナン事務総長が、イラク復興の国連側責任者となる「特別代表」に国連人権高等弁務官のセルジオ・デメロを任命した。
1948年、ブラジル・リオデジャネイロ生まれ。69年から国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に勤務。バングラデシュ、スーダン、キプロス、モザンビーク、ペルー、レバノンなどでの人道援助・平和維持活動に従事。またUNHCRカンボジア特別代表、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)帰還部門担当、旧ユーゴスラビア国連保護軍(UNPROFOR)主任民事担当官などを歴任。2002年5月まで国連東ティモール暫定統治機構(UNTAET)の事務総長特別代表として独立を支援するなど、紛争地域での豊富な経験を持つ。任期は4カ月と短いが、国際機関と米英両国との調整や復興の道筋を付けることを期待されている。