クボ・ワタル。政治家。
6月24日、旧社会党(現・社民党)書記長や橋本内閣で副総理兼蔵相を務めた久保亘元参院議員が、慢性腎不全のため死去。74歳。
1929年、鹿児島県生まれ。広島文理科大学(現・広島大学)卒業後、高校教諭、県議を経て、74年の参院選で鹿児島選挙区から初当選。当選4回。「クボタン」の愛称で知られた。93年の細川連立政権樹立の立役者の一人で、同年9月社会党書記長に就任。自社さ・連立政権誕生後の94年10月には「社民・リベラル勢力の結集」を提唱、社会党の新党運動に火をつけた。96年1月の第一次橋本内閣では副総理兼蔵相として初入閣。住専問題の処理や消費税率引き上げに取り組んだ。社会党から党名変更した社民党では路線対立の結果、同党を離党。97年民主改革連合に入党し、98年民主党結党に参加。2001年の参院選を機に政界を引退し、同党鹿児島県連で最高顧問を務めていた。