ナンバリン・エンフバヤル。Nambaryn Enkhbayar。モンゴル大統領。
5月23日、前日のモンゴル大統領選挙で、国民大会議(国会)議長のエンフバヤルが過半数を制して当選。
1958年、ウランバートル生まれ。医師の家庭に育ち、80年モスクワのゴーリキー記念文学大学卒業後は、当時ソ連の影響下にあった政府や執政党のモンゴル人民革命党で翻訳者として活躍。イギリスへの留学体験も持つ。90年の民主化以後は、モンゴル翻訳者同盟副議長や政府の文化芸術発展委員会副議長を歴任し、92年に国民大会議議員に当選。文化相などを経て97年、人民革命党の党首に就任した。2000年には首相に就任。在任中に持ち前の交渉力で巨額の対ロ債務をほぼ帳消しにした。04年の総選挙では与野党ともに過半数を獲得できず、与野党の妥協で国民大会議議長に就任、首相を退任した。今回の大統領選では、親日派として知られるエンフバヤル候補を横綱朝青龍などモンゴル出身力士も応援。日本相撲協会の北の湖理事長が「基本的には選挙の応援は自重すべきだと思う」と述べニュースにもなった。