カニエ・マサヒコ。NPO法人専務理事。
8月1日、アメリカの大手食品会社「ハインツ」の日本法人社長を務めた蟹江雅彦が、世界食糧計画(WFP)を支援するNPO法人「国連WFP協会」の専務理事に就任。
1944年、愛知県生まれ。食品メーカー、カゴメの創業者一族の出身で、慶應義塾大学卒業後カゴメに入社し、営業を担当。専務であった2001年、ハインツの日本法人に出向し、社長に就任。04年60歳を迎え「体力のあるうちに社会のために働きたい」と考え、知人の紹介で国連唯一の食糧援助機関である世界食糧計画(WFP)を支援する「国連WFP協会」の仕事を手伝うようになった。今までに築いた人脈を生かし、伊藤忠商事食料品部門出身の丹羽宇一郎を説得。同協会会長に就任してもらうなど様々な企業の経営者に支援を求め、7月5日には食品関連企業を中心に45社が参加を決めた「国連WFP協会評議会」も発足。ハインツ日本の副会長を退任した蟹江は8月1日付で専従の専務理事に就任し、無給で働き始めた。