ハヤシ・イズオ。応用物理学者。
9月26日、光ファイバー通信を支える半導体レーザーを発明した林厳雄さんが急性肺炎のため死去。83歳。
1922年、東京生まれ。46年、東京大学理学部卒業。同大学での極超短波研究を経て、63年にマサチューセッツ工科大学の研究員を経て、64年からはベル研究所に勤務し、室温で連続振動を続ける半導体レーザーを発明。光エレクトロニクスの基礎技術として話題になった。71年に帰国。日本電気(NEC)中央研究所に入所し、半導体レーザーの応用技術を研究した。この技術は、光エレクトロニクス製品を大きく発展させ、また光ファイバー通信を可能とし、現代の情報基盤を飛躍的に押し上げたものとして、高く評価されている。82年に通産省(現・経済産業省)光技術共同研究所首席特別研究員、87年には光技術研究開発株式会社つくば研究所所長などを務めた。